2月の通訳&翻訳

2月は仕事を通じて多くの方とお話をする機会、自分のことについて話す機会に恵まれた月でした。


まずは、フリーランスのベトナム語通訳翻訳者&語学講師をされている木村友紀さん がお声がけくださり、オンライン開催のクロストークイベント「ベトナム語を学んだ先に」に登壇させていただきました。友紀さんとは当日までに何度か打合せをしました。友紀さんとは普段は互いの近況報告が多いので、トークイベントの打ち合わせでは、改めてお互いが現在に至るまでに通ってきた道について話し合い共有し、とても楽しかったです。


当日に話す内容を検討する際に、事前アンケートを拝見しながら友紀さんと意見を出し合ったりポイントを絞ったのですが、お申込みくださった皆さんのベトナムに対する熱意にとても良い刺激をもらいました。そしてもう一つ感じたことは、日越外交関係樹立50周年を迎える今年、日本とベトナムとのかかわりが強くなってきてはいるものの、ベトナムに関連した経験や悩みの共有、情報交換の場はいまだ限られていて、そうした場のニーズがとても高いということです。日越交流会と銘打った会合はオンライン&オフラインでしばしば目にすることはありますが、もう一歩踏み込んだ目的や目標をより明確にした場が求められているようです。


私のようにベトナム語を仕事にしている人も然り。フリーで活動している人は基本的に1人での現場や作業が多いですし、組織内で活動している人は組織外との繋がりを作る機会が少なかったりします。今回のイベントでも同業の方や、現在は組織内で業務についているけど独立を検討しているという方もいらっしゃいました。イベントを通して、全国各地や国内外にベトナムに興味関心を持ち活動している方、これから何か行動を起こしたいなと考えていらっしゃる方などと、イベントを通じて繋がることができたのは私にとってとても貴重な機会となりましたし、やる気と勇気が湧いてきました。


2月中にはインタビューを受ける機会にも恵まれました。トークイベントイベント、インタビューを通じた課題は、「聞き手にわかりやすく簡潔に話す」ことです。知人友人には言われたことがないのですが(たぶん気を使って…)、家族にはよく話が長いとか、前置きが長いと言われます(苦笑) 話したい事がたくさんあると、あれもこれもとなってしまい、まとまりのない話になったり、話があっちこっちに飛んでしまったり。


もう一つの課題は、「ボキャブラリーが貧弱」だということ。普段から「すごい」という言葉を多用してしまうことは自覚していた、あまり使わないようには意識しているつもりなのですが、トークイベントの記録動画を見直したら、自分の最近の口癖が「いわゆる」だと気付いてしまいました。


実はホーチミン市で働いていた頃に母校の動画インタビューを受けたことがあり、わずか数分の動画で「どんどん」を何度も使ってしまっていたんです。「ベトナムはどんどん発展していて、バイクもどんどん増えていて…」のような感じで。「急速に」、「日を追うごとに」、「益々」など色々な表現があるはずなのに、動画ではひたすら「どんどん」(笑) 


翻訳だと、自分の訳出を読み返して同じ単語が頻出していると気付くと類語や言い換えを自分なりに考えたり検索するのですが、通訳やインタビューのような「流れる」ものは翻訳のように後から修正をかけられないので、日頃から話すときに意識しないとなぁと思いました。





以下、2月に固定の仕事以外で請け負った仕事の備忘録です。

通訳:採用面接

翻訳:企業広告

校閲:企業PR動画、病院内表示

ベトナム語レッスン:オンラインレッスン(初級)、オンラインレッスン(読解)





写真は2月23日(木・祝)にオンライン開催された、木村友紀さんとのクロストークイベント「ベトナム語を学んだ先に」の記念撮影。写真は顔出しOKの方のみになっていますが、当日は40名超の皆さまがご参加くださいました。このような貴重な機会を設けてくださった友紀さんには、とても感謝しています。 

(次があるかはわかりませんが…もしまたいつか大勢の方にお話を聴いていただける機会があったときには、もっとわかりやすく簡潔に、でも想いは伝わる、そんな話し方ができるようになりたいです。)

ベトナム語通訳翻訳者 田崎広野

フリーランスベトナム語通訳翻訳者 田崎広野の活動を紹介する個人ページ Trang cá nhân của Tazaki Hirono: Phiên dịch viên Nhật - Việt tự do

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