4月の通訳&翻訳
例年4月は娘の新学年に合わせて、娘の体調不良や行き渋りがあった場合に対応できるよう移動が多かったり早出遅帰りの仕事はセーブしています。幸いこれまで特段対応すべきことが起きたことはないのですが、私の気持ち的になんとなく。
そんな新年度ですが、数回にわたり診察・入院・日用品差し入れ・術前術後の説明・退院の通訳で大学病院へ行きました。これは通訳エージェントなどを介した仕事ではなく、ボランティアで対応にあたったものです。救急で病院に行かれた方のご家族から連絡が入り、急きょ病院へ向かい病状について医師からの説明をご家族や本人に通訳しました。
こうした形で、知り合いの知り合いやもっと遠い関係の方から口コミ?で労務や医療についてご相談やご連絡をいただくことが時々あり、間違ったことは言えませんが自分にできる範囲でお手伝いしたいと考えています。
今回のケースははじめに電話で医師から状況を聞き、病名や症状、治療法、予後などについて自分なりにベトナム語で調べ必要な単語をメモしたりして備えます。外国で病気になることほど不安なことはないと思います。ご本人だけでなくごご家族も不安になったり混乱してしまう場合もあるので、冷静な対応が求められます。
私が過去に医療通訳養成講座を受けた国立の医療機関では、同機関の講座を受講済みで提携先の医療通訳派遣会社に登録している通訳者でないと、医療通訳者として立ち合いを許可していません。医療機関としても誤訳をされてしまえば取り返しのつかない状況に陥る可能性がありますから当然とも言えます。
ただし、中小規模の病院や地方の市町村ではこのような体制を整えることが難しいというのが現状です。今回通訳に行った病院は有名な大学病院でしたが、通訳についての取り決めはなく外部かつ患者の親族ではない私でも通訳として入ることができました。また、アフターコロナとはいえ病院では現在も面会に制限が設けられているなか、通訳者という立場で病棟に入れていただけました。
今回は急な症状で着の身着のままで病院を受診しそのまま入院、手術だったので、ご家族に代わって日用品を買って病院へ届けるということもしました。さらに、退院後の高額療養費制度の還付請求の手続き方法を紹介しました。(入院期間が長い場合は、限度額適用認定証を申請して退院時に病院へ提示することで退院時の精算で金銭的な負担が軽減される場合もあります)
外国での急な入院の場合、病院でレンタルできるものや自分で用意しなければならないもの、医療費がどのくらいかかるのか等わからないことも多いですから、日本に長く住んでいるからこそ持っている知識や経験を活かして、できるだけ安心して入院できるようサポートできればと考えています。
以下、4月に固定の仕事以外で請け負った仕事の備忘録です。
翻訳:企業技術系資料、機内誌
通訳:入院~術前&術後~退院(婦人科)*ボランティア
ベトナム語レッスン:オンラインレッスン(初級)、オンラインレッスン(読解)
写真は3月下旬~4月上旬のホーチミン滞在で購入したホンダカブのピンバッジ。ベトナム国内各地のお土産屋さんで入手できるようです。バイクの色は赤や深緑などもある中から黄色を選択。ホーチミンに住んでいた頃に乗っていたバイク(ヤマハMio)が黄色だったのでなんとなく黄色に惹かれました。
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