3月の通訳&翻訳
3月は年度末ということや新年度からがらりと変わる我が家の生活に向けた準備で慌ただしく過ぎました。また、私個人の事業ではないですが少し?かなり?携わっている別の事業のことでやらなければならないことが沢山あり、ちょっと疲れた1か月でした。諸所の用事が学校(私が昨夏から通っているコース)の授業や実力テストと重なったりもして勉強は手付かず(言い訳)です。社会人の勉強はなかなか難しいですね。。私の気合が足りないだけでしょうが。
3~5月は新生活に照準を合わせるため通訳・翻訳ともにセーブすると決めていたので、3月は固定の仕事以外は単発のお仕事はほとんどせず唯一した通訳は示談交渉でした。詳細をここでご紹介することはできませんが、日本で暮らすベトナム人が増えている昨今はテレビやネットニュースでもベトナム人が関わった事件の報道を目にすることも多くなりました。そして大体はベトナム人が組織(グループ)で犯した犯罪やベトナム人同士のトラブルから生じた刑事事件など。
報道されない事案を含むとかなりの数が日々起きていて、それを取り巻く環境や人間関係はザ・ベトナム。日本国内に小さなベトナムが形成されている印象を受けます。同胞との強い結びつきが日本で暮らすうえで助け合いという良い方に働くのが望ましいですが、実際はそう単純ではないようです。
あくまで個人的な考えですが外国で物理的に精神的に快適に暮らすには、①自分と近い経験や感覚・価値観を持つ現地在住の同胞、②完全な現地人、③自分の国の諸事情に詳しい(理解ある)現地人という3タイプの人との関係構築が大切かなぁと思います。どっぷりと①の同胞コミュニティに浸かるのは居心地も良いですし、外国人にとって便利な現地情報の収集には最高でしょう。その一方で狭い人間関係に振り回されたり、どれだけ長く住んでも在住する国の深いことろまでを理解するのは難しいかもしれません(そんなことは求めていないという場合は別ですが)。②の完全な現地人とは価値観が大きく違い驚かされたり(ときにはがっかりさせられたり)することもありますが、現地事情のことで困ったときには頼りになる存在ですし、何より在住国についての理解(納得するかは別)が深まります。③は現地事情に精通し現地人の感覚を持ち合わせながらも外国人側の気持ちを理解してくれる貴重な存在です。
通訳や翻訳を生業にしている者としては「言葉」や「伝え方」の重要性も訴えたいところではありますが(笑)、「個」として外国に住むときにはたとえ言葉の壁があっても自ら相手に歩み寄ること、気持ちや考え、現状を相手に伝えようとする身振り手振りと表情が何より大切なのではないでしょうか。代々で外国に住み〇〇タウンのように強固な同胞コミュニティや街自体を築き上げるというパターンもありますが。
①②③のバランスは人それぞれだと思いますが、日本に住むベトナム人のみなさんが①だけでなくもう少し②や③との繋がりを持てたら、悪だくみをしている同胞のウマイ話に乗っかってしまったり、狭い同胞コミュニティの人間関係に悩んだり爆発して衝動的な行動に出たりすることも減るのではないだろうかと考えます。この①②③だと在日ベトナム人にとって私は②~③に該当しますが、知り合った方(特に留学生や技能実習生)が困ったときに相談してもらえるような存在になれればと声を掛けるようにしています。
以下、3月に固定の仕事以外で請け負った仕事の備忘録です。
校閲:絵本
通訳:刑事事件示談交渉
写真は娘の入学式(4/6)当日にサプライズで届いたアレンジメント。送り主はなんと日頃から贔屓にしてくださっている通訳翻訳会社の女性社長さん。昨年末頃に業務メールのやりとり中で「来春は娘が小学校に上がるのでもう少しコロナが収まっていて欲しい」といった内容を書いたくらいだったと思うのですが、この春に入学することを覚えていてくださって私たち母娘が住む地域の入学式日を検索してお花を手配してくださったそうです。
業務メールのやりとりで近況報告をすることはあっても、まさか娘の入学祝にお花を贈ってくださるだなんて思いもせず本当に感激しました。すぐにお礼のお電話をして後日娘とお手紙を書いて送ったのですが、娘が末尾に「おへんじください」と書いたもので、またまた可愛い仕掛けカードに娘が読めるように平仮名でメッセージを書いて送ってくださったのです。いち登録翻訳者に過ぎない私をこんなに気に掛けてくださり感謝の気持ちでいっぱいです。
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