絵本の巨匠 五味太郎さんシリーズ4作品ベトナム語版

■おすすめ情報■
今回ご紹介するのはこちらの4作品。巨匠 五味太郎さんシリーズです。
#行ったり来たり大通り / Đi đi lại lại trên phố lớn
#仔牛の春 / MÙA XUÂN CỦA BÊ CON
#うみのむこうは / BÊN KIA BIỂN
#とりあえずごめんなさい / Trước tiên xin lỗi nhé
五味さんの絵本はページいっぱいに描かれた絵に、絵の色味が大好きです!私の勝手なイメージだと、五味さんの絵本は物語性の高いダイナミックな絵の作品と、ちょっとコミカルな絵と別に別に見えて実は内容につながりがある各ページの小さな文字など…ページの隅々まで目を凝らして見たくなる作品があるような気がします。
どちらも大好きなのですが、私は特に前者のダイナミックな絵が描かれた絵本が好みで「仔牛の春」と「うみのむこうは」はドンピシャです。1 年間を通して生まれたての仔牛が少し成長する姿と、広大な自然で繰り広げられる四季の移り変わりが描かれていたり、水平線の向こうの街や人に想いを巡らせ空想します。「いやぁ~やっぱり好きだなぁ」というのが私の心の声です。
後者のコミカルな絵の方ですが、こちらも面白いです!五味さんのこのタイプの絵本の登場人物は所謂「良い人」「優しい人」「賢い人」「真面目な人」はあまりいなくて(たぶん)、ヒトの飾らない素みたいな部分が描かれている印象です。それは「とりあえずごめんなさい」のタイトルや表紙の絵からもなんとなく伝わるんじゃないかなぁと思います。
「行ったり来たり大通り」は中表紙に「この絵本 とくにストーリーは ないんだってさ / Cuốn tranh truyện này không có nhất thiết phải là một câu chuyện」と書いてあります。まさにその通りで、大通りにある建物や道を行き交う人々の台詞が書(描)かれています。「物語」ではないものの各ページには繋がりがあります。
あるページでは男性が少年に「公衆トイレどこ?」と聞き、少年が男性の後方(前のページの方)を指差しながら「公衆電話のとなり」と答えます。実際に数ページ戻ってみると確かに電話ボックスと公衆トイレが見つかります。
こうしてページを「行ったり来たり」すると大通りの全容や人々の生活の営みが見えてきてとても楽しい 1 冊です。この「行ったり来たり」というフレーズ、ベトナム語では「Đi đi lại lại / ディー ディー ライ ライ」と可愛い響きになります!
こちらでご紹介する絵本は、日本の絵本をベトナムの子どもたちに広げる活動「Một sách MOGU」をされているモアプロダクションさんの出版です。
絵本はベトナム国内の大型書店で販売されているほか、同社はスポンサーを募りベトナム国内の小児病院などへ絵本の寄贈も行っています。そして、ご縁あって私も絵本の校閲で携わらせていただいています。
なお、日本国内では新宿高島屋内の紀伊國屋(洋書専門: Books Kinokuniya Tokyo)にはベトナム語書籍コーナーがあり、同社始めベトナム出版各社の絵本や小説、語学テキストが販売されています。
遠方にお住まいの方はアジアの書籍に特化した「穂高書店」さんを検索いただくと、取扱いのある書籍一覧を見ることができます!モアプロダクションさん出版の絵本も豊富です!為替や仕入れ価格、配送料などの都合上、少し割高になりますが、日本にいながらにしてベトナム語の絵本が買えるなら惜しくない!と思いますw
#モアプロダクションベトナム 
#moreproductionvietnam 
#motsachmogu 
#絵本 = Tranh truyện / Truyện tranh
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ベトナム語通訳翻訳者 田崎広野

フリーランスベトナム語通訳翻訳者 田崎広野の活動を紹介する個人ページ Trang cá nhân của Tazaki Hirono: Phiên dịch viên Nhật - Việt tự do

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