初学者の学生さん向けベトナム語講座
今月はご縁あって、都内私立大学2年生10名の方に、全5回でベトナム語講座を受け持たせていただいています。学生さんたちは大学の授業の一環でこの夏に2週間の海外研修があり、複数の国からベトナムを選択された方々で、ベトナム語に触れるのは初めてとのこと。
私は一時期、語学学校でベトナム語入門レベルのクラスを担当したり、ベトナム人技能実習生を受け入れている企業の日本人社員の方向けに簡単なベトナム語のレッスンをさせていただいていました。しかし、フリーランスになってからはもっぱら通訳翻訳をしているので、ベトナム語を「教える」のは数年振りです。
そこで、以前作成したレジュメや教案(と言えるほどのものではない…)を引っ張り出して、今回の講座用に作り直しました。今回は60分×5回でしたので、授業担当の先生にご相談しながら講座の内容を決めさせていただきました。
先生のご要望として、1)発音を徹底する、2)越日の辞書が引けるようになる、3)自分の意思を伝えられるようになる、がありました。そのため、自己紹介のほか現地であり得るだろう場面を想定して以下のような内容にしてみました。
-自己紹介の基本:AはBである(A là B)
-Yes Noで回答する基本的な疑問文(Có ~ không ?)
-自分の欲求(~がしたい/muốn、~が好き/thích)の伝え方と相手への訊き方
- 「こそあど / này, đó, kia, nào 」を使った疑問文(これは何ですか? / Cái này là cái gì ?)
-場所を訊く(~はどこですか? / ~ ở đâu ?)
そして、上記の構文の例題に加えて動詞や名詞の一覧表をお配りしました。前述の通り、「辞書を引けるようになる」というご要望に合わせて、一覧表にはベトナム語のみを記載し、対照する日本語は皆さんご自身で辞書を引いていただくかたちをとりました。
ベトナム語は声調が6つもあるため、本来は発音練習だけでかなり時間を取りますし、60分×5回という限られた時間で上記の全ての項目を一度に覚えることは難しいと思います。それでも、例えば現地のホストファミリーや友人に食事に連れて行ってもらった時に「何が食べたい?」「美味しい?好き?」と訊かれた時、一緒に遊びに行った先で「楽しい?」「疲れた?」と訊かれた時、ベトナム語で分からない単語を言われてその意味を訊ねる時、市場やデパートで店員さんとやり取りをする時…などに少しでも役に立てば、という想いでレジュメを作られていただきました。海外研修が皆さんにとって実りあるものになることを願っています。
写真は動詞一覧表。体の部位ごとに動詞をまとめています。これ自体は単語数が少ないので、余白部分に新しく知った動詞を随時書き加えていきます。
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