5月の通訳&翻訳

5月は怒涛のように過ぎていきました。GWは帰省して思い切り羽を伸ばしGW恒例イベントや今まで行ったことがなかった観光スポットへ行き、GW明けの1週間は早朝6時出勤のお仕事が続き、その後1週間は母の日プレゼントと称して母娘3世代で海外旅行に、その後1週間は国内出張、その後1週間はベトナム出張という具合でした。


技能実習生が実習先に配属されて直ぐにある新人研修に立ち会うのは恐らく5年振りくらい。伺わせていただいた企業さんは技能実習生の受け入れ自体は初めてですが、管理体制が行き届いており技能実習生のこともよく考えられていました。


この企業さんでは毎朝、作業開始前にオリジナルの体操をします。体をほぐし腰痛予防の意味もあるとのことですが、スクワットをしながら両手を真上に挙げたり真横に広げたり…一度に複数の動作をするようになっていてなかなか難しく、太ももが筋肉痛になるほど。5日間一緒に取り組みましたが最後まで覚えることができませんでした。。


配属された11名のうち半分は特に日本語に長けている人、半分は専門知識と数年間の実務経験がある人です。配属から早1か月が経ち、生活のリズムもでき職場環境にも慣れてきた頃でしょうか。お互いに強みを生かし補い合いながら頑張って欲しいと願っています。


介護関係の現場では、経済連携協定(EPA)に基づいた外国人の受け入れや技能実習生の受け入れが注目されています。この度お話を伺う機会があった事業者さんたちは、既に受け入れを始めているところや検討中のところなど様々。既に受け入れられているところでは言葉の問題だけでなく夜勤などの勤務体制や来日した外国人の将来設計などなど、手探りの状態ながらも、日本人スタッフの方々と休日に食事をしたりするような関係性が築けているとのことでした。


これまでにも通訳翻訳の仕事は情勢や国の政策の影響を大きく受けると書いたことがありますが、まさに介護職は通訳翻訳の需要が高まっている分野です。ベトナム人用の介護専門用語集なども色々な組織団体から出版されているので、今後こういった現場へ行くことが増えるようであれば用語集も何冊か買ってみようかなぁと検討中です。


5月下旬には2年振りにベトナムへ行きました。元々の用事はハノイであったのですが、ハノイは不慣れなものでホーチミン入りして数日過ごしてからハノイへ移動しました。今回の訪越で改めて感じたのはベトナムは日々刻々と進化しているということ。私が初めてベトナムに長期滞在した時には想像もつかなかった光景が今のベトナムには広がっています。それは、ベトナムが躊躇なく新しいモノをいち早く取り入れる国だからこそでもあるのかなぁと思います。


日本も今でこそあらゆるところでWi-Fiが使えますが、ベトナムでは十数年前からWi-Fiが普及していてPCさえあれば(当時はスマホはなくガラケー)カフェやレストランでインターネットに接続することができました。ベトナムはなかなか先進的だったなぁと今更ながら感心しています。


世界的に普及しつつあるGrabなどのアプリもベトナムはいち早く取り入れここ2,3年で急成長し、現在では人々の生活になくてはならないまでになりました。私も今回の訪越で初めてバイクタクシーやタクシー、デリバリーを試してみましたが、本当に簡単で便利した。このアプリでは相手の氏名や顔写真に車両のナンバーなどが分かり、値段も予め提示されるので値段交渉が苦手な外国人も暮らしやすくなったことでしょう。(ただし、Grabの普及を悪用してドライバーになりすまし客を騙す行為も増えてきているようなので要注意)


あとはプラスチック製ストロー問題。ベトナムではスタバなどの多国籍企業に限らず、地場のコーヒーチェーンでも紙製のストローになっていました。また、観光客向けのお土産屋さんでは竹製ストローが1本1万5000VND(約70円)で売られていました。なんでもビジネスに繋げちゃうのもベトナムらしさです。


竹林が沢山ある日本ですから販売されていてもよさそうなものですが(私が販売されているのをしらないだけかもしれませんが)、使いやすさや衛生面の問題など、日本だったらあれこれ懸念事項が挙げられていざ販売までこぎつけるのは一苦労なのかもしれません。「四の五の言わずにまずはやってみる」というのがベトナムの危なっかしさでもあり強さでもあり…。現代ベトナムの勢いはそういったところからも来ているのだと感じます。



以下、5月に固定の仕事以外で請け負った仕事の備忘録です。

通訳:技能実習生新人研修、講演、介護施設視察、商談 など

翻訳:技術系アンケート答案、離婚訴訟関連書類 など




写真は5月に行った先々で撮影した写真。日本の北の地と同じ緯度にある極東ロシア、ベトナムの北と南。改めて国内外どこでも行ける時に行くものだなぁと感じる写真です。ベトナムで言えば同じ国でも北のハノイと南のホーチミンでは文化や食事、人の気質も異なるし、札幌とウラジオストクで言えば国は違えども似た自然環境にあると白樺やライラック、すずらん…と同じ植物が育つ。それでいて春のウラジオストクは霧が立ち込め砂埃も多いハノイの冬に似ていて、ウラジオストクの国営企業や施設の接客態度も…一昔前のハノイのそれに似ている…。

ベトナム語通訳翻訳者 田崎広野

ベトナム語通訳翻訳者 田崎広野

フリーランスベトナム語通訳翻訳者 田崎広野の活動を紹介する個人ページ Trang cá nhân của Tazaki Hirono: Phiên dịch viên Nhật - Việt tự do

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