フリーランスという働き方-仕事量の限界
10月の業務報告で忙しく疲労困憊となったと書きました。この投稿ではその背景を少し…。9月最終日に高齢独居の親族が緊急搬送され、私を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。
私は今年36歳になりました。同級生の両親は60代~70歳手前が多くまだ独居老人・老老介護・親の老後・終活などの問題に面していないのか、おしゃべりをしていてもこうした問題はほとんど話題に挙がりません。しかし、私は年の離れた三姉妹の末っ子なので姉たちも従妹もアラフィフ、母やその兄妹は後期高齢者です。そしてこの度、友人たちより一足早く?こうした社会問題に直面することになりました。
私の実家は今でこそ石川県金沢市にありますが、元々両親は東京の人なので親族はみんな首都圏に住んでいます。従妹も首都圏にいますが各々家庭があったり仕事があったり。その中で私は都心に娘と2人暮らしでフリーランス、一番身動きが利きます。
10月は元々国内で長期の案件が入っていたのでベトナム出張のご依頼を見送らせていただいたり、国内の長期案件のために母に上京してもらっていたり、いつもなら泊りがけ地方出張が多い長期案件も今回は首都圏メインで地方は日帰りだったり。色々なことが幸いして、搬送後にすぐに病院へ駆けつけることができ、仕事の合間に親族の病院での手続きやお見舞い等もできました。
私は身内の中でも緊急搬送された親族に一番お世話になっていて普段から頻繁に会っている間柄なのもあり、その親族の緊急連絡先に登録されています。関係性が強い分、身内の中で恐らく一番その親族の生活や持病について知っているのは私だと思いますし、できるだけのことはしたいと思っています。(幸いにも主治医も驚く奇跡的な回復を見せ、身内では不死鳥だね、と話しています)
しかし、10月~11月は長期案件で平日の日中は動きが取れなかったり、3連休や週末はほとんどが個人的に申し込んで受講している研修で予定が埋まっていました。そのほかに複数の既存のお客様から翻訳のご依頼も重なり、睡眠時間が2~3時間という状態が3週間ほど続きました。研修後に病院へお見舞いに行くようにしていましたが、東京を西から東へ横断するので往復で3時間超かかり移動だけでグッタリ。。疲労がピークに達したところで娘の風邪をもらってしまい…。
そのなかで感じたのは、身ひとつで働くフリーランスは仕事量に限界があるということ。開業したばかりの頃は1件でも多くお仕事をしたいとがむしゃらに働いていましたが、お仕事が一定量に達するとキャパシティ上それ以上はお受けできなくなります。個人事業主から法人化して自分で動くプレーヤーから人を動かすマネジメント役に回ったほうが良いのでは?と勧められることもありますが…。私には商才がないのと、自分で社員を採用し通訳として派遣したり翻訳をしてもらったり…その社員の仕事の質の保証、給与保障もしなければならないとか責任重大過ぎて。。。
その一方で、今私が長期のお仕事をお受けできているのは母が高齢ながら健康で娘の面倒をみに上京してくれるという恵まれた環境にあるからであり、今は良くても母はどんどん年齢を重ねる訳で…今回のように母ではなくても親族に何か起きる可能性もあり…。今のような働き方がこの先ずっとできるとは限らないとも考えています。
社会では「介護離職」が問題となっています。離職まではしなくても、職場で介護休暇や介護休職を取得する人も多いでしょう。フリーランスの場合は「離職」はないですが、休めば無給になります。私自身がこの先何らかの事情で入院することだってあるかもしれません。我が家はひとり親世帯なので私が無給ということは世帯収入がゼロになることを意味します。そうなると、やはり自分以外にも動いてくれる人(ビジネスパートナー?社員?)がいるとすごく助かるんだろうなぁとも思うのです。
まとまりのない内容ですが、世の中で増えつつあるフリーランスという働き方や少子高齢化、介護問題、ひとり親世帯の子育て(預け先)などなど…全て他人事ではないということです。色々な考えが頭を巡りますが、すぐに答えが出るような問題でもなく。。。2019年11月現在、自分がこうした問題について考え始めたということをここに記録しておきます。
写真は最近記入した入院書類の一部で転院先のもの。緊急搬送先の病院では「身体拘束に関する同意書」や「身元保証人」、「既往歴」など覚えきれないほどたくさんの書類がありました。保険請求や介護認定審査など…やることはまだまだ山積みです。
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